男女ともに結婚願望のない人が増えている中、実際のおひとり様の老後の暮らしって以外に知らない人が多い。
リアルにどんな生活をしているのか、老後のおひとり様の実態に迫る!

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女性のおひとり様の老後は思ったよりも苦労は多い

おひとり様といえば、誰にも気を使わず自由気まま♪なイメージがあるけれど、それは表面上のメリット。

実際蓋を開けてみると、女性のおひとり様の老後は思ったよりもしんどい面が多かった!

住む場所は選べない

60歳を過ぎてアパートやマンションを借りようとすると起こる、年齢制限の壁。
ある程度の歳を過ぎてしまった人に入居してもらうと、もし万が一貸した部屋で逝去してしまったら、たとえそれが自然な形だったとしても『事故物件』になってしまうのだ。

そのリスクがあるため、60歳を過ぎてからの住居探しはかなり厳しい。
終の住処は50代のうちに決めておくのが賢明だろう。

ちなみに中古物件を購入するのが税金などの視点から、最もおすすめとされている。

老後の蓄えはもちろん、もし認知症を患った時の為に早期に弁護士を訪ねている

年金だけでは心もとない、おひとり様の老後暮らし。
しっかりした蓄えはもちろん、自分にもしものことがあった時に、その蓄えの行方は?住まいは?という不安を解決する為に必要なのが弁護士。

自分の意思で、しっかり考えられるうちに(認知症になった場合の後見人制度についてなども相談に乗ってもらえる)自らの最後はどう終いにするのかを明確に遺言や手続きをしている人が多い。

中には蓄えを使い切らずに逝去した時には全て慈善団体へ寄付!といった潔い結果を決めている人も。

おひとり様で生きていくには必要以上に何でもできる方がいい

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身近に居る40代半ばのおひとり様Mさん。

一度も結婚したことはなく、自身の家族とも疎遠状態で、頼れる親や家族は居ない。もちろん子どももいない。
介護の仕事をしながら、老後を生きていく為に、と数年前から看護師を目指して勉強→受験を繰り返して居る。

なかなか結果は出ないのが悲しいところだけれど、年齢を気にせずとにかくやってみよう!というチャレンジ精神がそもそも凄い。
Mさんに何故看護師になろうと思ったのか尋ねると、『介護士の給料じゃ老後には心もとない。何より身体がいつまで持つかわからない。だったら少しでも早いうちに安定した仕事を求めたかったから』という答えが返ってきた。

凄い、凄過ぎるぞ、そのガッツ。
しかしながら、そのガッツがおひとり様には必要なのだ!
新しいことにいつでも挑戦する姿…!それから彼女はとにかく何でもする

この何でも買える便利なご時世で、わざわざ小豆をグツグツ煮てあんこを作り、もち米を炊いておはぎを作っては振る舞ったり。
はたまた、カチカチの梅の実やカンロを氷砂糖とアルコールで漬けて自家製の酒を作ったり。お酒飲めないのに。
毎日ぬか床をかき混ぜて、立派なぬか漬けを漬けてみたり。

その姿はさながら『現代のサザエさん』である。
しかし、彼女はそれも日常の一つで、ある意味それが楽しい趣味の時間なのだそう。
出かける時にはチャリを漕ぐこともあれば、40代半ばという若さで、お婆さんの持つキャリーケースみたいなガラガラをひいて買い物をし、バスを待つ時にはそれに座ってみたり。
そしていずれ中古の平屋を購入して、家庭菜園をしながら猫や犬を飼うのが夢だそう。

そんな現代に振り回されずに、自分という生き方を確立して居ることが、まずおひとり様には必要なのかもしれない。
Mさんを見て居ると、自然と『この人はおひとり様でもしっかり生きていくんだろうな』と安心するのだ。

華やかというよりは堅実で、その中でも慎ましいが、力強さを感じるのがリアルな女性のおひとり様の老後なのかもしれない。